——しかし、いい人材を求めている会社ほど、「いい人ならば正社員として採用しよう」と考えて、熱心に動いているのではないでしょうか。

今回の「採用やめよう」というメッセージのポイントは、「正社員だけで人材を確保するという考え方をやめませんか」というものです。

東京でも地方でも人材確保の視野に入っているのは正社員ばかりです。日本の労働人口は現在6600万人。30年後には4400万人まで減少すると予想されています。一方、有効求人倍率は1.6倍と思うように人を採れない状況が続いています。今後、ますます状況は厳しくなりますし、地方ではなおさらでしょう。

社員と同じくらい仕事にコミットしてくれるフリーランスがいる

いつまでも正社員で人材確保し、補助的・補完的な仕事はフリーランスやパートといった考え方では立ち行かなくなります。社員と同じくらい優秀で、社員と同じくらい仕事にコミットしてくれるフリーランスがいるのですから、正社員とフリーランスをバランスよく採用した方がハッピーになれるはずです。政府も兼業、副業を増やそうとしている時代です。

撮影=プレジデントオンライン編集部
ランサーズ・秋好陽介社長

——いい人材がとれないというならば、幹部社員を年収1000万円で採用しようとしているすしチェーン「くら寿司」のように、待遇をグッと引き上げるという手もあるのではないですか。

求人の内容が労働市場の現状とギャップがあるのかもしれません。そのギャップを埋めるための企業努力はもちろん必要です。フリーランスを安く買いたたける相手として考えているような企業は正社員ばかりかフリーランスからも嫌われます。正社員、フリーランスを対等なパートナーとして人材確保する会社が選ばれる時代にならなければなりません。

新しい働き方を考える時に、社外の人材をもっと本気で活用しないと日本の未来は危うい。米国はフリーランスに重要な仕事を発注するのは当たり前です。日本企業も自社が得意でない仕事は社外人材に任せ、自ら得意な仕事に邁進まいしんするようになるべきです。