当社の貴重な戦力である40代前半の社員(税理士)が、2008年4月から週に2~3回のペースで大学院に通っている。入学先は、彼がもともと税法を学んだ出身大学の大学院で、いわば“Uターン就学”である。

税理士として10年以上のキャリアがある人間が大学院に通うことで、教授からは重宝がられている。大学教授には理論が蓄積されており、一方の彼は裏ワザを含めた実務に長けている。お互いが得意な領域の知恵を提供し合うことで、双方とも得るものが多い。また机を並べる若い学生にとっても、現場を知っている先輩税理士の話は刺激になる。これは「産学連携」のあるべき姿の1つだろう。

(高橋晴美=構成 ライヴ・アート=図版作成)