「絶対、合格させる」親の覚悟が合格を手繰り寄せる
母親は「小6の9月には、滑り止めも含め志望校をすべて決めておくようにしました」と話す。中学受験において志望校対策が十分かどうかは合格に大きな影響を及ぼす。受験校を絞らないままでいると、多くの学校の対策を取らなければいけなくなるのだ。
9月時点の子供の学力を見て志望校を決めるわけだが、受験本番までの学力の伸びも考慮して決めるのがポイントだ。決めたあとはブレずに志望校対策を行っていけば、合格につながりやすい、という。ちなみに兄2人もAさんも、受験した学校はすべて合格を勝ち取っている。
母親は「小学生にとって辛い受験勉強を頑張りぬくことは、確かに立派なことだと思いますが、ただそれだけでは終われないのが現実です」と言う。
「中学受験の勉強は本当に大変です。その大変な勉強を頑張るからこそ、子供だって結果が欲しいんです。だからこそ私は、『絶対、合格させる』という信念で受験をサポートしてきました。最終的には子供の意思と親の覚悟が合格を手繰り寄せるんだと思います」
Aさんの母親は、徹底的に時間やコストを効率化しながら冷静に受験をサポートしてきた。家事や介護で忙しい中、その姿勢を貫き「結果」を残すことができたのは、母親として強い覚悟を持って子供の受験に真正面から向き合ってきたから、と言えるかもしれない。
※本稿は、公式メールマガジン《プレジデントFamily 中学受験部》の一部を再編集したものです。続きはメールマガジンで配信します。これから購読いただいても、本稿で紹介していないAさんの母親の全エピソードをお読みいただけます。