謝罪会見をしたいという2人を止め、事実関係を隠蔽
5月30日にフライデーが宮迫を直撃。6月4日に吉本興業が闇営業を仲介した入江慎也を契約解除。6月7日にフライデーが発売されるが、宮迫は「ギャラはもらっていない」とツイートする。
6月14日にフライデーが第二弾を報道。6月18,19日に吉本が宮迫、田村亮らをヒアリングするが、宮迫は金額の記憶がないという。
6月24日、吉本興業から忘年会に出ていた芸人たちに謹慎処分の通告。そこで田村亮が「一人で会見したい」と主張する。ここで岡本社長の「やってもええけど」発言が出る。
7月7日、宮迫が吉本側に、「謝罪会見をさせてほしい」という。7月10日、吉本側に不信感を抱いた宮迫、亮が弁護士を立てたため、吉本は直接連絡ができなくなる。
7月13日に吉本興業が芸人たちの受領金額を公表する。7月18日に、吉本側は、会見するなら引退か契約解消を選んでほしいと要請する。宮迫は引退を了承するが、亮は引退は避けたいと要望する。吉本側は、会見のリハーサルをすると提案するが、2人は拒否。
7月19日にフライデーが、宮迫が半グレと一緒に写っている写真を掲載。同日、吉本が宮迫との契約を解除すると発表する。
宮迫が、ギャラをもらっていたにも関わらず、もらってないとウソをついたことが問題なのはいうまでもない。だが、さらに大きな問題は、吉本興業は、宮迫と田村亮がギャラをもらったことを知っていたにもかかわらず、謝罪会見をしたいという2人の主張を恫喝して抑え、事実関係を隠蔽してきたことである。
大崎会長を守ろうと松本が仕組んだのではないか
7月20日、ダウンタウンの松本人志が、宮迫、亮の会見を見て、急遽、吉本興業の大崎洋会長と会い、岡本社長が会見を開くことを要求した。このことは、7月21日午前10時の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に生出演して、松本自らが話した。
この松本の動きに対しても、大崎会長を守ろうと松本が仕組んだのではないかという批判が出ている。
7月25日に発売された『週刊文春』(8/1号)と『週刊新潮』(同)で、反社との付き合いが問題になって引退した元吉本所属の島田紳助までが登場して、大崎、岡本の弁護をしている。
「これはあくまで俺個人の意見やで。吉本では、会社と芸人は親子、言うたやろ。せやから、喧嘩してもぜったいに仲直りできるはずや。希望的観測かもしれん。でも、ほとぼりが冷めたら、きちんと吉本から宮迫たちを復帰させてほしい。(中略)宮迫たちも、髪の毛でも剃って松本についてって、月のギャラ10万でいいから舞台に立つ。まずは、一から出直すのがええんちゃうか」
そして、これからの松本の頑張りに期待するというのである。しかし、彼には、この問題が芸人と吉本とのコップの中の嵐ではなく、吉本興業という企業体が抱える構造そのものにまで広がっていることが、わかっていないようだ。