雌伏を続ける全国の「悲願校」にズームイン!

47都道府県には、なかなか甲子園に届かない強豪がたくさんいます。なかでも注目の地区の悲願校をピックアップしました。

【東東京】出場校132校

真っ先に名前が挙がるのは東海大高輪台。東海大の付属校には野球の強豪校が多いのですが、実は、野球部のある付属校で甲子園未経験は東海大高輪台のみなのです。2008年夏には初の決勝進出。関東一に破れ準優勝に終わるも、15年秋はベスト4、16年のセンバツでは21世紀枠の都推薦に選出されています。17年夏には2度目の決勝進出。二松学舎大付に敗れましたが、上昇カーブは続いています。甲子園出場を決めて、他の付属校と肩を並べる日も近いはずです。

【埼玉】出場校158校

まず挙げたいのが川越東。プロ野球出身の阿井英二郎監督(元・ヤクルトほか)の就任後着々と力をつけ、あとを継いだ野中祐之監督も熱心に指導しています。県上位の力をキープし続けています。また、爆発力こそないものの、30年近く継続して8強、4強クラスの成績を残し続けている浦和実も堂々たる悲願校です。また近年、山村学園が優勝候補に成長してきており、現在の力と実績をキープし続ければ、前述の2校を抜き去る可能性もあります。

【神奈川】出場校186校

筆頭に挙げたいのが、横浜創学館。旧校名である横浜商工時代から優勝候補に名前が挙げられており、上位進出および秋山翔吾(西武)や望月惇志(阪神)など、プロ野球選手輩出実績も豊富です。続いては、向上高校。こちらも1976年夏に準優勝するなど40年以上前から神奈川県の有力校として歩んできました。84年夏には“デカ”の愛称でプロでも活躍した高橋智(元・オリックスほか)が投打に活躍して準優勝。その後の低迷期を経て14年夏には30年ぶりに決勝進出を果たすも、またしても敗退。悲願度は横浜創学館に勝るとも劣りません。

【愛知】出場校186校

かつては豊川が代表的な悲願校でしたが、2014年春にめでたく卒業。初のセンバツではいきなりベスト4に進出し、宮城の利府とともに悲願校の力を見せつけました。現在は中部大春日丘が悲願校の代表格です。1980年代から明治神宮大会に出場したり、プロ野球選手を輩出したりと、県内では実力校として知られ、90年代には優勝候補の一角に挙げられました。その後成績を落とした時期もありましたが、2010年代から上位進出が目立ち始め、18年秋も県3位で東海大会に出場と、復調を見せています。