メンタリストDaiGoが教える「勉強法」

メンタリストDaiGo『超効率勉強法』(学研プラス)

2位は、メンタリストDaiGo氏の『超効率勉強法』。先月のランキングでも公開直後ながらベスト20に入っており、人気の高さを伺わせます。

学校においても社会においても、勉強の重要性は誰もが認識しているところ。ですが勉強のやり方が誤っていると、なかなか大きな成果にはつながりません。しかも効率的な学び方は、自ら意識しないとなかなか身につかないのです。

本書は「教科書の重要箇所にハイライトをひく」「語呂合わせで覚える」「忘れる前に復習する」といった定番の勉強法を批判します。これらは効率が悪いやり方であり、もっと短時間で大きな成果に結びつける方法はあるというのが著者の考えです。具体的な内容についてはぜひ本書をお読みください。入学試験、資格試験、昇進試験などを控えた方はもちろんのこと、学びの質を高めたい人であれば、ひとまず一読しても損はありません。

あがり症の営業マンが会得した雑談術

青木毅『まず、この質問で雑談はうまくいく』(朝日新聞出版)

3位は『まず、この質問で雑談はうまくいく』です。コミュニケーションがあまり得意ではない人が、どのようにすればうまくコミュニケーションをするのかを指南した一冊。著者はあがり症・話し下手ながら、営業マンとしてズバ抜けた結果を残し続けてきました。その秘密は「質問形コミュニケーション」にあるといいます。

「『質問』さえできれば、話術も、雑学も、社交性もいらない」という本書のメッセージはキャッチーでありながら、ある種の本質をついています。たしかに話術や雑学、社交性があるに越したことはありませんが、そうした能力を鍛えるのはなかなかハードルが高い。しかし著者の提案する「質問型コミュニケーション」なら、いまの会話スタイルを変えることなく実行できます。そのあたりも、本書が好評を博した理由だと考えられます。

コミュニケーションがうまい人というと、一般的には「明るい人」「話し好きな人」が想起されますが、いつでも大事なのは話し相手へのリスペクトです。無理に元気に振る舞う必要などありません。「質問型コミュニケーション」を身につけられれば、うまくスムーズな会話を楽しめるようになれるのです。