ビジネスマンの朝食が大激変している
市場の動向分析やコンサルティングを手がけるエヌピーディー・ジャパンは2019年3月19日、18年の外食・中食の朝食市場動向分析レポートを発表した。中食とは、総菜や弁当などの調理済み食品を持ち帰って食べることを指す言葉だ。
朝食市場規模は金額ベースで1兆97億円で前年から1.0%増えた。客数は32.8億回で同0.9%の成長となった。
業態別に見るとコンビニ、スーパーなどからなる小売業態は5744億円で前年から0.8%増え、ファストフード、カフェ、レストランなどの外食業態は4171億円で同2.0%の増加となった。
週日に"外食・中食"の機会が増加
エヌピーディー・ジャパンの東さやか氏は「働く女性の増加や単身世帯の増加、コンビニの店舗増などにより、会社員が週日に外食・中食を利用する機会が増えたことが市場拡大に繋がっています」と指摘する。
今後の市場について東氏は、「19年も成長は続きそうです。18年の第4四半期はスーパーやコンビニの週日利用増加の影響で市場が大きく伸びており、この勢いが持続するでしょう」と語る。
朝食は価格よりも利便性や習慣が重視される傾向が強いため、「会社員のニーズを満たすサービス・商品であれば、更なる客単価のアップや利用機会の増加を見込めます」(東氏)という。
(図版作成=大橋昭一)