「セルフレジ」を1台から3台に増設

また、会計の待ち時間とレジのスタッフを減らすため、お客さまご自身でお支払いいただく「セルフレジ」を1台から3台に増設しました。最近は通勤される会社員の方をはじめ、セルフレジをご利用されるお客さまが以前よりも増えています。

欲しい商品を見つけやすくするため、「わかりやすい陳列」にも力を入れています。今回の改装では、キャンペーン商品を1週間ごとに入れ替え、大量陳列して訴求する新コーナーも導入しました。例えば、最近の事例では「半生チョコ」を集積したところ、既存の売り場陳列に比べて、日販が3~4倍に増えました。売り場の改装によって利便性の向上に成功しただけでなく、お客さまの需要をうまく掘り起こせたのではないかと、手ごたえを感じています。

このような工夫によって、コンビニの多種多様な業務を効率的に進めることができます。そのうえ、効率化で生まれた時間を有効活用することで、お客さまの満足度の向上につながる取り組みができています。こうしたお客さまのためにもなり、生産性を高める工夫は、今後も継続して実践していきます。

▼君塚店長のマルチタスク仕事術
① 5000個のおにぎりの陳列は棚の裏から
商品回転率が非常に高い店舗では、商品の補充が命。看板商品のおにぎりは、通常のコンビニが売り場側から補充するのに対して、当店では混雑時でも棚の裏側から補充できる。


② スタッフに権限を委譲して24時間を回す
コンビニ運営は24時間休みがなく、スタッフ一人ひとりの力が不可欠。アルバイト・パートの方にも、商品の発注業務をはじめ、任せられる仕事は任せている。
③ セルフレジでスタッフ人数も待ち時間も削減
来店客が自ら会計を行うセルフレジを3台に増設。お店にとっては必要なスタッフの人数が、利用客にとっては会計の待ち時間が削減され、ウィンウィンの効果がある。
君塚保二(きみづか・やすじ)
JR東日本リテールネット 東京支店エキュート京葉ストリート マネージャー
1963年生まれ。83年に旧日本国有鉄道入社後、国鉄民営化に伴って鉄道弘済会(JR東日本リテールネットの前身)に移り、東京支店コンビニエンス営業課などを経て、2014年12月より現職。
(構成=野澤正毅 撮影=的野弘路)
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