そんな根木さんは次第に金銭感覚が狂ってきたという。「少ない睡眠時間を更に削っていろいろな夜の遊びを覚えました」と振り返る。
まず、キャバクラ遊びだ。
「最初は仕事で嫌々ついていったのですが、はまっちゃいまして、仕事じゃなくても通うようになりました」
海外でも遊んでいたという。
「先生はよく台湾に行っていたので、それについていっては、現地のホステスと遊んでいました。ただ、遊びすぎちゃって、同じ店の2人の子と恋愛関係になってしまいました。そしたら、ある日お店でその2人が喧嘩しちゃいまして。店から出入り禁止にされました(笑)」
日本の店でも出入り禁止になった。
「メイド喫茶が流行り始めていたので、自分もオーナーとして持ってみたいな、と思ったのです。どうせやるならキャバっぽいメイド喫茶にしようと思って、多くのキャバクラに行ってスカウトしていました。その引き抜き行為が新宿・歌舞伎町のとある有名キャバクラでばれてしまいましてね。ここも出禁となりました」
女遊びをしまくっていた根木さんが、結婚することに。相手は「当時33歳で体重90キロ超の女性。自分のタイプではなかった」そう。
「結婚とは事業です。相手が綺麗かどうかなんて関係ない。実は嫁、地方にある有名企業の社長令嬢なのです。嫁と出会う前から結婚を決めていました。ビビビってきましたね」
こうして根木さんの結婚生活は始まった。とはいっても、一緒に暮らしているというだけで、生活はほぼすれ違い状態だった。
「当時、嫁は鬱陶しかったですね。11年に東日本大震災があったときです。あのとき僕は嫁に『東京は放射能で危ない。君だけは田舎に帰れ!』と伝えました。真顔で心配しているていを装って。もちろん、ただ一人暮らしに戻りたかっただけです」
しかし、3年前に子どもが生まれると心境に変化が出てきたという。
「これまでクズみたいな生活をしていたのですが、子どもが可愛くて可愛くて……」