「眞子さまのご結婚延期で悩むのに疲れた」
こういう気持ち、彼女と私だけが感じているのではない。コラムニストの辛酸なめ子さんのある発言を目にし、そう確信した。
辛酸さんは1974年生まれ。自他ともに認める皇室ファンで、毎年必ず新年の一般参賀に行っている。2018年5月、「平成最後のゴールデンウィーク」ということで開かれた「私家版平成皇室10大ニュース座談会」(「文春オンライン」)に参加し、眞子さまの結婚延期についてこう語った。
〈私、このあと2年間も悩み続けるのが本当につらいので、日本を出て行ったほうがいいのでは、と思っていました〉
〈(眞子さまが出ていくのではなく)私自身が「眞子さまのご結婚延期」や「皇室の将来」で思い悩むことに疲れてしまったので……。どこか遠い所に行きたくなっています。〉
〈(眞子さまが出ていくのではなく)私自身が「眞子さまのご結婚延期」や「皇室の将来」で思い悩むことに疲れてしまったので……。どこか遠い所に行きたくなっています。〉
週刊誌報道に釘を刺した佳子さまの言葉
だが佳子さまを語るとき、辛酸さんは一転、とても明るい。
〈天皇家のやんごとなきカリスマパワーと美智子様のファッションセンス、紀子様のスマイル……全ての優性遺伝子を兼ね備えた存在であらせられる佳子様。(略)まさにインペリアルアイドルです。〉
(「別冊宝島」2017年2月発行「麗しの佳子さま」)
(「別冊宝島」2017年2月発行「麗しの佳子さま」)
美貌とファッションセンスを取り上げられることが多いが、佳子さまはきちんと自分の意見を口にされる方だ。成人にあたっての会見では、家族についての質問に、次のようにお答えになった。
〈母は、週刊誌などでは様々な取り上げ方をされているようですが、娘の私から見ると、非常に優しく前向きで明るい人だと感じることが多くございます。幼い頃は手紙にスマイルの絵を描いてくれたことが、よく印象に残っております。〉
ネガティブな方向で紀子さまを取り上げる記事が増える中、当たり障りのない回答だってできたのに、佳子さまはそのことを取り上げた。母のよさを語り、週刊誌報道に釘を刺した。紀子さまはさぞうれしかったことだろう。
学習院の中で自分がちょっと違う立場にいると自覚されたのはいつか、という質問に対しては、「小学校の低学年だと思います」とお答えになった。
幼少の頃から、立場に自覚的な佳子さま。アスリートとして競技に邁進しながら、「みなさま」を常に意識する羽生選手。こんな完璧なアイドル同士が結婚し、もしパレードをしたら、一体どれほどの人々が集まるだろうか……。