人真似上手が褒め上手な理由

人には思考の癖があり、ネガティブな部分を口にしがちな人と、ポジティブな部分を口にしがちな人がいる。「周囲から好かれる人、この人のためなら頑張ろうと思わせる人は、ポジティブな部分を口にする褒め上手な人」と話すのは銀座のママとして現在最年少といわれるクラブ「モントレー」の桐島とうかママだ。

とうかママ●モントレー。学習院大学経済学部卒業。学生時代に起業して失敗し、水商売の道へ。24歳でママに就任。銀座のママとしては現在最年少。

「優秀な人たちに共通するのは、会話の中でさりげなく人を褒められることではないかと思います。中でも人のことをよく見ている方は、相手のいいところも悪いところも知っていますので、褒めてもお世辞にならずに気持ちが相手に伝わります。細かなところにも褒めどころを見つけることができるため、褒めるスキルがますます伸びて、さらに褒め上手になっていくものです」

人は褒められると、つい相手のことも褒めてしまう傾向がある。照れもあるだろうが、お返しの気持ちもあるだろう。褒められることで人は成長できる。褒めることは、両者の成長にもつながるのだ。

どうせなら褒め上手な人と付き合いたいが、どんなタイプが褒め上手なのだろうか。

「私の勝手な思いかもしれませんが」と前置きして、とうかママは話す。

「素直に育った方、人の真似をするのにあまり抵抗感がない方のほうが、褒める気遣いをしてくださる人が多い気がします。褒めるのが下手な方、周りを褒めない方は、自分が一番だというプライドが高く、自分が褒められたいという対抗心があります。褒めるというベクトルとは全く反対の方向に関心がいっているのではないでしょうか」

「褒めベタ」に銀座ママがアドバイス
亜紀ママ:相槌で褒める
「褒めることに照れがある方は、話を一生懸命聞いて、『すごいですね』『見習います』『勉強になりました』と全身全霊で相槌を打つことから始めるとよいですよ」
明美ママ:感謝と感想を伝える
「『ありがとう』に加えて、『おいしかった』『楽しかった』と感想を伝えていると、自然と相手を褒められるようになります」
とうかママ:素直に人を真似る
「褒めるのが下手な方は自分が一番で、プライドが高い。人のいいところを真似られるようになると、褒めるのも褒められるのもうまくなります」