第三者褒めで出世街道一直線
人は誰しも褒め言葉を持っているものだが、その使い方にも工夫がいる。誰だって褒められたいという欲はある。そこをうまく持ち上げられると、出世につながるのではないだろうか。しかし、露骨にやっては効果がないばかりか、逆効果になることもある。とうかママは「面と向かってではなく、第三者に紹介する形でワンクッション入れて相手を褒めるといい」と話す。
「クラブで女の子を相手に、社長のことを褒めまくり、アピールし続けた部下の方が、上の役職に就いたケースを目にしたことがあります。その方は、堂々とみんなの前で社長を持ち上げるため、社長自身にゴマをすっていると思わせないんです。『うちの社長、ゴルフうまいんだよ』とか『仕事もデキてやさしいから、社内の女性にもモテるんだよ』と、店の女の子を相手に話を振り、周りを巻き込んで場を盛り上げるんです。面と向かって『社長って会社の女性からモテてますよね』と言うより、いろんな人がいる場で『社長、モテるんだよ』と話したほうが、真実が語られているように感じられますよね。すると、みんなが『社長って、本当にモテるんですね。さすがですね』となって、その場の空気ができあがる。そういうのがうまい方は、上司から好かれ、出世していきます」
褒めるにしても周囲を巻き込む会話力があると一段と違ってくる。人のことを批判の目で見るよりも、褒めていい流れをつくれると自分に対する評価も変わってくるものだ。
(撮影=研壁秀俊)