「日本はアメリカの犬だった」
「現地の人々にすれば、日本はアメリカの犬だった」と『自衛隊イラク日報』を監修したジャーナリストの志葉玲氏は語る。
「イラク戦争後、現地で取材を続けました。ときには銃を突きつけられながら、地元の若者から『日本は友達だと思っていたのに、アメリカのイラク侵略に加担するとは何事だ』とも非難を浴びました」
本書には2005年9月26日~06年7月18日の295日間、バグダッドとバスラに派遣された自衛官が記した日誌の全文が収められている。
当時、日本政府は、自衛隊派遣は非戦闘地域における人員や物資の運搬、インフラの修復のためのものであり、多国籍軍とは指揮系統が異なる、と合憲性を強調。特措法を施行して派遣を強行した。
だが「日報には駐屯地付近で激しい戦闘が行われた事実や、『敵』という文言が見受けられる」。現地の自衛官たちは、多国籍軍の会議に参加し、データをまとめ、発言し、交流を深め、公私ともに「綿密に付き合って」いた。
多国籍軍に「共通の目標に向かって事に臨もうとする『戦友意識』」を抱き、多国籍軍と在イラク米軍指揮官を兼ねる人物を「イラクオペレーションの神様」と称える。
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