当時、医学生だった私は、医学書に書かれている、何とかホルモンはこういう役目といった物語性がまったくないことを丸暗記していたわけです。で、佐藤さんの話を聞き「人体の場合、物語性ってなんだろう」と考えたのです。1000年、2000年で人体は変わらないから最低でも2万年、いや、哺乳類が地球上に誕生した2億2000万年前くらいまで遡ることも必要だろう……。そうやって進化の過程を考えていくと、人体も物語性を帯びてきて、なぜ日本人には糖尿病が多いのかという謎にも答えらしきものが見えてくる。インテリジェンスに変わるのです。

どんな仕事にもインフォメーションは山ほどあります。それに一つ一つ物語を見つけてインテリジェンスに変えていく作業が大事なのです。これはぜひやっていただきたい。

4位 人の心をつかむ話し方の技術
『カーネギー 話し方入門』
D・カーネギー 創元社

5位 シンプルで究極の思考整理法
『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』
浅田すぐる サンマーク出版


6位 東大生協文庫売り上げ1位!
『思考の整理学』
外山滋比古 ちくま文庫


7位 事前に用意する質問は3つまで
『聞く力』
阿川佐和子 文春新書


8位 「グーグル検索」はなぜ非効率か?
『僕らが毎日やっている最強の読み方』
池上 彰、佐藤 優 東洋経済新報社


9位 「意識改革」はしなくていい
『残念な人の思考法』
山崎将志 日経プレミアシリーズ


10位 言葉遣いや対応の幅が広がる
『大人の語彙力ノート』
齋藤 孝 SBクリエイティブ