謙虚すぎる発言は自信のなさの裏返しか

(写真提供=毎日放送)

尊敬する白石に、「これからの乃木坂を引っ張っていく存在になって行くのは飛鳥だと思うんですよ」と太鼓判を押されると、「う~ん……」と鈍いリアクションの齋藤。

【齋藤】「ありがたいんですけど、見る人が気になるのはこっち(齋藤)じゃなくて、こっち(白石)なんです」

【白石】「謙虚過ぎるんだよ……いい意味でね。めちゃめちゃ謙虚(笑)」

(写真提供=毎日放送)

「本当に好きな本は誰にも言わない」

この日、齋藤は乃木坂46の公式アプリ発表会見のため、台湾にいた。宿泊先のホテルを訪ねると、読書家の齋藤が読みかけの本を見せてくれた。本のタイトルを聞くと、「えーそれは言わないですよ、天才たちが落ちぶれていく話」とだけ言って笑顔でかわされた。

【齋藤】「好きな本を聞かれても、いつもパターンを決めてて、こういう人にはこの本、と答えるようにしている。本当に好きな本は誰にも言わない」

本当の自分は、明かしたくないのだ。けれど、アイドルとして走り続けてきた7年間を振り返ると、つい本音がこぼれる。

【齋藤】「アイドルらしいアイドルにならないといけないなと最初の数年間は思ってました。でもだんだん、選抜に入れないことが続いて、うっすら自分に問題があることにようやく気づいて、じゃあ別のキャラクターにならなきゃいけないなと思って、なんか毒舌みたいに言ったり、なんかちょっと“中二病”みたいなことを言ったりしてました」

「でもその頃には他のみんなもそれぞれのキャラが定着しているから選択肢がなくて、いいやと思って、頑張らなくというか、あまり無理しなくなった」

無理をしない自然体のキャラクターは、個性重視のアイドル界で、むしろ際立っているようにも見える。