深野の答え:「一緒にご飯を食べる」から、始めましょう

意思の疎通は話すことから

これは、かなり難しい問題ですね。ただ、「性格が合わない」というのは、「それが当たり前」だと考えたほうがいいかもしれません。完璧に性格が合うなんてケースは、「極めてまれ」なことだと思います。夫婦は多かれ少なかれ、価値観の違いを抱えているのが普通であり、そこをどうやって擦り合わせていくのかが、醍醐味ともいえます。難しいですけどね(笑)。

意思の疎通は過去の事例から見て、私が助言できることがあるとすれば、「できることからはじめる」ということに尽きます。歩み寄りの第一歩としてすべきことは、本当に些細なことでいいのです。

そのひとつが「一緒にご飯を食べる」こと。そんなのは当然だと思われるかもしれませんが、意外とできていないのが実情ではないでしょうか。食卓を囲めばお互いに無言ということはないでしょうし、子供の話や最近の出来事など、なんでもいいので、会話をしてみましょう。会話が少なければお互いを理解することもできませんし、価値観の違いを再認識する機会にも恵まれません。最近は食事の用意もしなくなったというのであれば、外食でもかまいません。仕事の接待と同じですよ。意思疎通は、まず話すことからはじまります。