年齢に応じて、生き方、考え方を変える

相手に対して情がないことが確信できたら、「別れる」という判断になります。これまでと大胆に生き方を変えることもできます。そもそも、こういう悩みが生まれるということは、「人生のOS」、つまり生きる仕組みをアップデートするいいタイミングだともいえます。子供がまだ幼い時期と、巣立った後とでは、親も生き方が大きく変わるものです。仕事との距離も、お金との距離もすべてそう。年齢を経て変わっていくものです。

25歳のままの考えでは、50歳を超えられない。年齢に応じて、生き方だけでなく、考え方も変える必要があります。

極端な話、「その時期に応じてパートナーを代える」という選択もあります。子育てをするパートナーと老後を共にするパートナーが同じでないといけない理由はないということです。

気持ちに正直になって決めるといい

同じ人と暮らしたほうが、それまで一緒に培ってきた歴史が長い分、愛おしさ、思いやりの深さは上かもしれません。でも、関係に深さを求める人、新鮮さを求める人、何を求めるかは、人それぞれ違います。フォークダンスと一緒です。ずっと同じ人と踊り続けてもいいですが、常に理想のパートナーを求めて、相手をどんどん代えることもできます。

そこに、子供と離れ離れになる、生活費がかさむといった損得の話が出てきますが、人生にどれだけのリスクを取るかは、やはり人それぞれです。

すべてを失う危険を冒してでも、理想のパートナーを追い求めるか、「8割でOK」でよしとするか。自分が何を求めていて、どれだけのリスクを取れるのか、自分の気持ちに素直になって、決めたらいいと思います。

「子育て中と老後、同じパートナーである必要はない」