クレジットカードのポイント割引も

イオンシネマにはイオンのクレジットカード保有者向けの割引日があることは先に書いたが、チケット代をイオンマークのカードでクレジット払いすれば、他の日でも300円の割引が適用となる(一般料金からの割引、同伴者1名まで対象)。

109シネマズやTOHOシネマズ、ユナイテッド・シネマ、松竹マルチプレックスシアターズでは、楽天の決済アプリ「楽天ペイ」での支払いが可能。オンラインでのチケット購入画面で楽天ペイを指定、楽天IDでログインし、利用したいポイント数を指定すれば支払いが完了する。なお、ポイント数が足りない分は、楽天ペイに登録済みのクレジットカードで決済できる。

イオンシネマでは、チケットの購入にWAON POINTまたはdポイントが使える。特にdポイントはチケット売場や自動券売機、オンライン購入でも利用可能と幅広く使えるのが特徴。イオンシネマはイオンモールなどの大型商業施設内にあるケースが多い。映画で集客した後、買い物や飲食でお金を落としてくれればOKと考えているのか、割引メニューが豊富だ。日ごろのイオンモールでの支払いで貯まったポイントを使って映画を見て、モールで食事をして帰ってもらえばWIN‐WINの好循環になるというわけだ。また、これらの支払いには期間限定ポイントも利用できるので、あわせて覚えておこう。

鑑賞後のチケットを捨ててはいけない

オトク価格で映画を見た後も、チケットの半券を捨ててはいけない。飲食店の優待サービスを受けるチャンスまでみすみす捨ててしまうことになるからだ。例えば、東京・有楽町のITOCIAでは、「おいしいシネマサービス」を実施。丸の内ピカデリー・角川シネマ有楽町・丸の内TOEI・ヒューマントラストシネマ有楽町で利用したチケット半券(または鑑賞前のチケット)を提示すると、飲食代金が5~10%オフなどのサービスが受けられる。

同様の優待は、六本木ヒルズの「チケ得」(TOHOシネマズ 六本木ヒルズのチケット)や、新宿東宝ビルの「ミセ得」(TOHOシネマズ 新宿のチケット)、二子玉川ライズの「シネトク」(109シネマズ二子玉川のチケット)などでも実施されている。ショッピングビル単位ではなく、映画館近所の店が独自に優待を行っているケースもあるので、とにかく半券は大事にキープを。

映画鑑賞コストは工夫次第でぐんと下げられる。心も財布も満足できる楽しい2時間をすごしてほしい。

松崎のり子(まつざき・のりこ)
消費経済ジャーナリスト
雑誌編集者として20年以上にわたり、『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『ESSE』などのマネー記事を担当。現在は雑誌やWebを中心に生活者目線で執筆中。また、「節約愛好家 激★やす子」のペンネームでも節約アイデアを研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。【消費経済リサーチルーム】(http://www.ec-reporter.com/
(写真=iStock.com)
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