「6回見ると1回無料」の会員サービスはメリットあり?
大手チェーンの映画館で実施している会員サービスが、「映画を6回見ると1回無料になる」というもの。イオンシネマ「ポイントサービス」、109シネマ「シネマポイントカード」、TOHOシネマズ「シネマイレージサービス」、松竹マルチプレックスシアターズ「SMT Members」、ユナイテッド・シネマ「クラブスパイス」などの名称で、このサービスが導入されている。しかし、細かく見ると微妙に条件は異なっているようだ。
まず、入会費(または会員カード発行料)と有効期間は以下の通り。
109シネマ:カード発行料1000円(楽天Edy付きカード)。鑑賞の翌月から6カ月有効。
松竹マルチプレックスシアターズ:カード発行料100円。鑑賞ポイントは6カ月有効だが6カ月以内に別の映画を見ると期間がさらに更新される。
TOHOシネマズ:入会金500円(更新時300円)。会員カードは1年間有効。映画を見て付与されるポイントは2年有効。
ユナイテッド・シネマ:入会手数料500円。1年間有効。
いずれも有料会員であり、会員でいられる期間は6カ月または1年間。原則的には、その期間中に6本映画を見ることが1本無料の条件となる。ただし、松竹の「SMT Members」は、1本を見てから6カ月以内に2本目の映画を見ると、最初のポイントがさらに6カ月更新される。カードの発行料も安く、かなり良心的だろう。
また、各社とも無料特典のほかにも会員割引や優待があり、TOHOシネマズでは、毎週火曜日はカード提示で料金が1400円になる。ユナイテッドでは毎週金曜日は1本1000円で見ることができ、金曜日以外でも大人300円割引となる。松竹は1本見ると次回使える割引クーポン、誕生日には1000円鑑賞クーポンがプレゼントされる。
20周年を迎えた109シネマズでは、2019年3月末までの期間限定で、3ポイントを使えば1100円で鑑賞ができる特典も(オンラインで購入限定)。これ以外にも、イベントへの参加などさまざまな優待を用意しているが、ふだんから月に一本も見ないという人なら、利用料を払ってまで会員になるよりも、先述した割引デーを狙えば十分だろう。
携帯電話会社のサービスを利用
携帯電話会社のクーポンサービスを利用する方法もある。イオンシネマでは、毎週火曜日にドコモユーザーが利用できる「ドコモチューズデー」を実施。「dポイントクラブ」に入会の上、スマホ画面に表示されるスペシャルクーポンを見せる(あるいはオンライン購入)と、dポイントクラブ会員とその同伴者1名までが1人1100円になる。ただしdポイント会員のうち、4thステージ及びプラチナステージ会員が対象だ。
TOHOシネマズでは「auマンデイ」を実施。こちらもauスマートパス、auスマートパスプレミアム、ビデオパス会員(いずれも月額利用料がかかる)を対象にクーポンが発行され、毎週月曜日に同伴者1名まで1100円になる。
ソフトバンクユーザーは、さまざまな割引特典が利用できる会員制優待サービス「とく放題(M)」を契約すれば、映画の割引チケットや半額セールを利用することもできる。ただし、月額590円(税抜)が必要だ。