お得に映画を観るにはどうすればいいか。毎月1日やレディースデー以外にも、実はさまざまな割引がある。特にドコモまたはauの携帯電話のユーザー向けには強力な割引サービスがある。消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏が「お得技」を紹介する――。
※写真はイメージです(写真=iStock.com/SUNG YOON JO)

レディースデーだけではない狙い目

最近、映画館に足を運んだのはいつだろうか。政府の統計によると、映画館に行く頻度は年1~4日と答えた人が最も多く、総数の約6割を占めている。月に一回は行くと答えた人は、全体の1割程度だ(「社会生活基本調査」平成28年)。

回数が少ないのはどうしてか。ひとつは料金が高いからではないだろうか。大人1人の通常料金は1800円という劇場が多い。だが実は、この金額よりも安く見る方法はかなりの数あるのだ。多くの映画館では次の4つの割引を共通して実施している。

毎月1日:大人1100円。「ファーストデイ」「映画の日」といった名称で実施。
レディースデー:女性は1100円。毎週水曜日に実施。
夫婦50割引:夫婦で2200円。夫か妻のいずれかが50歳以上の場合。
シニア割引:おもに60歳以上の人なら1100円。毎日利用できる。

※夫婦50割引とシニア割引はいずれも年齢を証明するものが必要。ただし、夫婦割引の場合は夫婦である証明は特に必要なし
※3Dなどの特殊上映では料金が上がる。

大手チェーンの映画館には、独自で行っている割引もある。実は、1人1100円で映画が見られる日が、相当あるのだ。

イオンシネマ:「ハッピーマンデー」毎週月曜は1100円、「ハッピー55(G.G)」55歳以上が毎日1100円、「お客様感謝デー」20日と30日はイオンマークのクレジットカードの提示(自動販売機などはカード決済)で1100円。
109シネマズ:「109シネマズの日」10日及び「109シネマズ20周年感謝デイ(2019年3月20日まで)」20日は1100円。「ペアデイ」毎月22日は、男女問わず2名で2200円。
松竹マルチプレックスシアターズ:「SMTデイ/MOVIXデイ」毎月20日は1100円。
TOHOシネマズ:「TOHOシネマズデイ」14日は1100円。

※上映館により実施のない場合もある

チケットショップ等で売られている前売り鑑賞券は1400~1500円程度。それを買うよりも、これらの「割引デー」に出掛けたほうが300円以上安いことになる。ただし、チケットショップの鑑賞券の場合、公開終了が近づくと価格が下がってくる傾向があるので、もし1000円以下で入手できるなら「買い」ではある。