先行き不透明な時代だからこそ「確実な答え」が求められるのか
ランキング上位本の共通点は「わかりやすさ」だ。
内容はもちろんのこと、目的やポイントが明確で、結論は最初にズバリと書いてある。文字数は多すぎず、図表やグラフが多用されている。読者が知りたいことを丁寧に平易な言葉で表現してある。
とくに、「マネー・投資」の本は専門的な内容だと敬遠されてしまうだろう。また、先行き不透明な時代だからこそ、材料だけ与えられて、「あとは自己責任で答えを見つけろ」的なものではなく、権威ある専門家の「確実な答え」が求められているのかもしれない。
いずれにせよ、洋服と同じで、自分で本を選ぶときはつい好みで選んでしまうのだが、今回の企画では、自分では絶対に手に取らないであろう本も読むことができ、貴重な体験ができた。
どんな本を読んで良いかわからないという人や、好みが偏ってしまうという人は、たまには人から勧められたモノを読んでみてはどうだろう。また違った世界が広がるはずだ。