職場復帰後、新人教育プログラムで
後輩育成に励むリーダー

オーダーメードのミニ教育機関で新人を育てたい<br><strong>和歌山工場化学品PRDファインケミカル●船野知広さん</strong><br>1966年生まれ。「研修中、上司が給与明細を直接持ってきてくれました」と周囲に感謝を忘れない。
オーダーメードのミニ教育機関で新人を育てたい
和歌山工場化学品PRDファインケミカル●船野知広さん
1966年生まれ。「研修中、上司が給与明細を直接持ってきてくれました」と周囲に感謝を忘れない。

送り出した上司の期待も大きい。栗垣さんの上司の中尾宏・地区サービスセンター安全課長は言う。「職場に戻ってきたときは、卒業生の誰もが昂揚している。やるぞっという気持ちでね。新しいことにチャレンジしますし、リーダーシップを持って率先して行動します。彼らの昂揚した意識を持続させるためにも、仕事の与え方や配置を考えるのが我々管理職の仕事なのです」

学習成果はもちろん、職場復帰後は現場のリーダーとして活躍することを期待していたと語るのは、部下の船野知広さん(42歳)を5年前にスクールに送り出した化学品プロダクション部門ファインケミカルの伊藤喜久夫係長だ。

「我々が一番期待したのは強力なリーダーシップです。彼は研修前にサブリーダーでしたが、それ以上のリーダーになってもらいたいと思ってスクールに行かせたのです」

船野さん自身、復帰後の職場への思いをこう語る。

「私たちの職場は効率化を追求するのが最大の使命だと思っていますので、その部分をスクールで改めて教えてもらいました。復帰後は後輩に対しても、学んだことをもとに指導しています」