対人関係で悩んだときに、どんな解決策をとればいいのか。評論家の佐々木常夫氏と哲学者の岸見一郎氏。2人の達人に、5つの「場面別」でアドバイスを求めた。第3回は「部下にバカにされた」について――。(全5回)

※本稿は、「プレジデント」(2017年3月20日号)の掲載記事を再編集したものです。

【QUESTION】部下にバカにされた

佐々木の答え:尊敬されようと思うな、自然体で接すればいい

目下の者でも必ず、「さん」付けで呼んだ

私は入社以来20年間、企画や管理業務に従事した後、いきなり営業の課長に任命されました。着任前、私に対する悪い評判が聞こえてきた。新たに部下になる社員たちに「営業を何も知らない課長が来るらしい」とバカにする気持ちがあったのでしょう。そこで私は着任するなり部下たちにいった。「営業のことは皆さんのほうがよく知っているはず。教えてください」と。見栄を張って、わからないのにわかった振りをしたりしても、どうせ見透かされる。部下に頼るべきところは頼ったほうがいい。「部下に教えを請うのは恥ずかしい」とか、「上司たるものかくあるべし」と肩に力の入った態度こそがバカにされる。わからないことがあれば知っている人に聞くのは、仕事のうえでも当たり前です。