医療費の負担を抑えるには、なにがポイントになるのか。「プレジデント」(2017年2月13日号)では11のテーマに応じて、専門家にアドバイスをもとめた。第1回は「がん治療」について――。(第1回、全11回)

がん告知で思考が止まり根拠のないエセ医学に……

一口にがんといっても、さまざまな種類が存在します。体のどの部位にできたのか、進行状況がどうかによって治療方針は個別に異なってきます。

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治癒を目指したときに、胃がん、大腸がんの場合は手術で治せるがんの代表例といってもいいでしょう。また、抗がん剤に対する感受性の強い白血病のような血液のがんや男性の精巣腫瘍などは抗がん剤の投与のみで治癒を目指します。一方、食道がんや頭頸部がんでは、手術と同等な利益が得られるのであれば、形態や機能を温存できる放射線治療も念頭に置くべきです。