医療費の負担を抑えるには、なにがポイントになるのか。「プレジデント」(2017年2月13日号)では11のテーマに応じて、専門家にアドバイスをもとめた。第3回は「がん保険」について――。(第3回、全11回)

最先端のがん治療を受けようとすると、保険適用外の場合もある。お金がないからあきらめる、なんていう事態に陥らないよう、いまから備えておきたい。

公的医療保険が利かない最先端の治療としてまず挙げられるのが、先進医療。厚生労働省などが定める「高度な医療技術を用いた治療」で、現在(平成28年12月)106種類。国が認めているとはいえ、治療費は全額自己負担となっている。なかでも高額なのが陽子線や重粒子線。陽子線は280万円ほど、重粒子線は320万円ほどかかる。