誓い:5
整理整頓をできるようになりたい

捨てられないなら、段ボール箱へ

年末の大掃除で片付けた机まわり。今年こそはきれいな状態をキープしたい。

ところが武元さんは、「仕事ができることと、机まわりの整理整頓ができているということに、相関関係はまずないと思います」という。

「いろいろな経営者の部屋を見てきましたが、引き出しの隅々まできちんと整理している人もいれば、床の上まで本や書類が山積みになっている人もいます。メーカー系は整理整頓について教育されますから比較的きれいにしている人が多いけれど、基本的に仕事ができることと整理整頓の能力は、関連性がないと思います」(武元さん)

書類が雪崩を起こして隣人に迷惑をかけたりしなければ、整理整頓にこだわる必要はないのかもしれない。

「モノが多すぎるために片付かないなら、思い切って不要なものを捨てる必要がありますね。しかし捨てるものと捨てないものを見極めるのが難しいという人もいるでしょう。そこでおすすめなのが、とりあえず現時点で使わないもの、いらないと思ったものを段ボール箱に片っぱしから放り込んでいくことです」

こうアドバイスするのは島宗さんだ。

「当面の不要品を段ボール箱に放り込んだら、フタにマジックで今日の日付を書いておきます。そしてそれを家なら押し入れ、オフィスなら収納棚などに移す。1年たっても、まったく開けることがなければ捨てましょう」

ポイントは、1度の行動で片付けを終わらせること。次からは使ったものだけ片付けるだけで、片付いた状態をキープできるようにすることだ。

「さらに重要なのは、モノを増やさないということです」

と島宗さんはいう。

「机の引き出しから同じ色のペンが何本も出てくるような人は補充のしすぎです。同じものを同じ場所に収納することで、在庫の数を見える化しましょう。無駄な補充をしてしまう行動を抑制できます」