「走って間に合わせる」はダメ

例えば倉庫での作業。出荷作業が納期に差し迫ると「走って間に合わせる」という選択をすることが日本企業には多い。走ることは怪我にも繋がり、さらには「間に合ったんだからもっとやれるよね」と仕事が増えるのはありがちな事例。一方アマゾンは、細かく作業段階ごとにチェック項目をつくり、トラブルをカバーできる仕組みをつくる。「それでも間に合わないなら、そもそもそのサービスは行わない」のだという。

「個人の善意に頼る経営では人によって差が生まれ、確立したサービスを顧客に提供できない」と佐藤氏は語る。

また、アマゾンの上下関係は、部下がドクター、上司がナースと形容される。実際の人事評価も、上司本人ではなく、部下へのサポートや部下の成果が大きく評価されるそうだ。

「アマゾンの考え方は人生訓に近い。だから今でも共感できるんです」と話す佐藤氏。働き方改革が叫ばれる近年、仕事に対する価値観を学び直すには、いいタイミングなのかもしれない。

佐藤将之
2000年にアマゾン ジャパン立ち上げメンバーとして入社。オペレーション部門のディレクターとして国内最大級の物流ネットワークの発展に寄与。
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(撮影=榊 智朗)