定年退職後の「そば打ち貧乏」はよくある話

あと1、2年すれば、2人とも高校を卒業するが、大学に進学すればさらにお金がかかる。留学させようと思っている点も不安要素だ。「子どもにいい教育機会を与えたい親心はわかりますが、子ども自身が本当に望んでいるのかどうか。将来は自分で奨学金を返済してでも大学に行ったり、留学したりしたいのかなど、きちんと話し合ったほうがいい。奨学金は金銭教育のいい機会です」と投資コンサルタントの午堂氏。

こうした状況で、「早期退職は危ない」と釘を刺すのは加谷氏。「定年退職してそば屋をはじめたが、まったく客が入らない『そば打ち貧乏』はよくある話です。そういう人は現役時代に準備していないことが多い。飲食店を開きたいなら、若いうちから修業しておくべきなのに」と首をかしげる。

午堂氏も同感だ。「本当にしたい仕事なら、早期退職する前に今から副業としてでもはじめるべき。やりたいことがお金になるかどうか、試してみないとわからない。退職金をつぎ込んだ起業で失敗したら、もはや軌道修正は難しい」。