家計改善の近道はなにか。第一歩は「支出を減らすこと」だが、節約ばかりでは人生を楽しめなくなってしまう。なにを削り、どこを守ればいいのか。3人の「マネーのプロ」に、実際の家計簿をみてもらって、対策を聞いた。第1回は年収500万円で「資産家令嬢の妻が散財、焦る夫はセミナー通い」という田中家のケースについて――。(第1回、全4回)
※本稿は、「プレジデント」(2018年1月15日号)の掲載記事を再編集したものです。
固定費を見直せば、劇的に家計が変わる
家計改善の第一歩は支出を減らすことだが、実は注目すべき費目は限られている。「家計のスリム化には、マクロな視点が必要」と経済評論家で個人投資家の加谷珪一氏は言う。「影響の大きい費目をバサッとカットするほうが、細々とした節約を積み重ねるより効果的です」。多くの家庭に共通する3大固定費は、「住宅、自動車、保険」(加谷氏)。いずれか、できれば3つ全部を見直すことで、劇的に改善することが多いという。
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