リスニングは設問と設問の間の「8秒」が鍵
パート3と4では何より設問と選択肢の「先読み」の練習が必要だ(図参照)。その際には8秒で設問と選択肢を読まなければならない。この先読みのリズムを崩さないで解き切ることが大切だというが、容易ではない。そこで中村氏がお勧めするのが設問を短縮することだ。
「例えば、Where does this event take place?という設問なら、大事なのはWhereとeventの2語だけ。Where event?という具合に短く把握する練習をすれば、リズムを崩さず先読みを続けることができます」
設問を短縮する力とは、リーディング力にほかならない。実はTOEICのリスニングで高得点を取るには、一定以上のリーディング力がないときつい。
「リーディングで最低300点取れる力がなければリスニングにも悪影響が出ます。冒頭でリスニングに注力しようと言いましたが、もしリーディングが極端に弱いなら、その強化を同時にすべきです」