多くの企業で社員の英語力を測る基準として使われているTOEIC。短期間で点数をアップさせるには、自分の能力に応じた勉強方法を知ることが大切だ。5つのレベル別にポイントを解説しよう。第4回は「700点~」――。
※本稿は、雑誌「プレジデント」(2018年4月16日号)の特集「英語の学び方」の記事を再編集したものです。
TOEIC700点台の人が短期間に800点台に乗せる勉強法
700点台ではまだ、英語の構文はだいたい理解はしていても、返り読みをせずに英文を速いスピードで頭から読めない人も多い。
「現在企業から求められる730点をギリギリクリアしているくらいの人が800点を狙うのであれば、リーディング350点、リスニング450点とするのが最も近道です」と中村澄子氏は言う。
短期間で800点台に乗せるには、リスニングでの大幅点数アップをはかるのが一番簡単だという。
「具体的な教材として、お勧めは『新形式問題対応編』以降の公式問題集4冊です。でもそれだけだとパートごとの攻略方法を習得するには不十分。独学するなら各パートごとにノウハウを解説した教材も必要です」
ここでは中村氏が「すみれ塾」で伝授するリスニングのノウハウを一部紹介しよう。まずパート2。以前であれば、設問をすべて聞かなくても正答できる問題も多かった。設問がWhereで始まっていれば、場所を示す答えを選べばいいという具合だ。ところが、2016年に新形式となってからは、設問と答えがネーティブ同士の一般会話により近くなってきたので、選択肢すべてを丁寧に聞き取ったうえで、文脈から判断しなければならない。
「ハードルが上がった分、有効に活用したいテクニックが消去法です。例えば設問が5W1Hで始まっている場合やAorBを問う場合、Yes/Noで始まる選択肢は不正解とか、主語に気をつけて聞き取り、Youで聞かれたらHeかSheで答えている選択肢はダメとか、同じ単語が入っている選択肢は間違いの場合が多い、といった具合です」
(左)解法
「改訂後のTOEICはネーティブ目線で会話が流れる問題が多く出題されます。高得点を狙うには、丁寧に聞くのと、本書で学べる消去法の合わせ技が効果的です」
●『TOEIC L&Rテスト直前の技術』
ロバート・ヒルキ、相澤俊幸、ヒロ前田著/アルク 2200円+税
(中)リーディング
「試験当日の時間配分やパターン別解答ノウハウが学べる内容です。パート7の読解問題は難しく、時間内に解くのは至難の業です。5問残して終了しても800点台後半は狙えます」
●『TOEIC L&Rテストパート7攻略』中村澄子著/ダイヤモンド社 1600円+税
(右)PICK UP:ビジネス英語へ橋渡しする教材
●ポッドキャスト「1日5分ビジネス英語」
「海外の『Economist』『Financial Times』からトピックを厳選。英語と内容の解説がついていて実用的に使えます」。無料のポッドキャストに対し、スマホ&タブレット版の「1日10分ビジネス英語」は月額980円(税込)より。
「改訂後のTOEICはネーティブ目線で会話が流れる問題が多く出題されます。高得点を狙うには、丁寧に聞くのと、本書で学べる消去法の合わせ技が効果的です」
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(中)リーディング
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(右)PICK UP:ビジネス英語へ橋渡しする教材
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「海外の『Economist』『Financial Times』からトピックを厳選。英語と内容の解説がついていて実用的に使えます」。無料のポッドキャストに対し、スマホ&タブレット版の「1日10分ビジネス英語」は月額980円(税込)より。