すでにおなじみの「食べるラー油」の登場で、ラー油市場は10倍に急拡大した。最初に商品を発売した桃屋、後発のエスビー食品の商品開発の現場ではどのようなマーケティング上の工夫があったのだろうか。
市場を10倍にしたラテラル・マーケティングとは
単なるヒット商品の枠を超え、すっかり「普通名詞」として、家庭に定着した感のある食べるラー油。これは、餃子を食べる際に醤油の上に垂らす調味料というこれまでの概念を打ち破る画期的な「新商品」の開発であった。
マーケティング論に照らすならば、この商品はラテラル・マーケティングの典型といえる。ターゲットを絞り込み、その細分化したニーズの充足に専心する従来型の垂直的マーケティングに対し、ラテラル・マーケティングは、水平思考に基づいて機能や用途を大胆に転換することによって、これまで存在しなかったまったく新しい商品やサービスの開発を行う手法である。
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