その本の内容を素早く、かつ正しく理解できるか理解できないかは、「どうやって読むのか」という「3」の段階が重要なのではなく、「その本を読むためのヒントが適切に得られるか」という「4」の段階が重要なのです。
では、具体的にどのように「ヒント」を探すのでしょうか? そのための方法を、これからご説明していきます!
たった2つの「準備」で、難解な本も読めるようになる!
では、どういう準備をすればその本を読むためのヒントが得られるのでしょうか?
本を読むという行為は、暗い森の中に足を踏み入れることに似ています。自分がまったく触れたことがなかったものに触れて、どこに行き着くかわからないまま前に進んでいかなければなりません。その行為は、明かりがない森を、どちらが出口かもわからずに進んでいくことと同じです。
でも、暗い中でも少しでも周りを明るくすることができます。ライトを持てばいいのです。「よくわからないけど、このヒントがあるからこういうことが言いたいんだろう!」というヒントがあれば、どんな文章が出てきても理解することができます。
では、その「ライト」はどうすれば手に入るのでしょうか?
「装丁読み」というライトで周囲を照らそう
もうおわかりですよね。「ライト」となるのは、先ほどから紹介している通り、「装丁(カバーや帯)からしっかりヒントを得るようにする」ということです。カバーや帯から得られる情報というのは、一見するととても少ないように見えますが、しかし実はそんな少ない言葉から多くのヒントを得ることができるのです。
そのためのテクニックを、僕は「装丁読み」と名付けました。カバーや帯に書いてある情報だけで、バッチリヒントが得られるのです。