「仮説作り」で「地図」を手に入れよう

でも、森を歩くときにはライトの他にもう1つ必要なものがありませんか?

それは、地図です。

ライトがあっても、周りが見えるだけで森の全体像はわかりません。

現在地がどこで、どの道を進めばゴールに行き着くのか、そういうことがしっかりわかっていないとすぐに迷ってしまいます。

同じように、今から読む本がどういう本で、どこにゴールがあるのかをしっかり理解していないと、簡単に本という森の中で迷ってしまうんです。

この「地図」を得るための作業が「仮説作り」です。その本にどのようなことが書かれているのか仮説を立てて、自分がその本から何を学ぶのか目的をはっきりさせることです。

「そんなこと、必要なの?」と思うかもしれませんが、これがないと能動的に本を読み進めることはできません。

本を読む前には、「装丁読み」と「仮説作り」の2つをやっておけばいいのです。

こうして、きちんと「地図」で全体像を把握しながら、「ライト」を使って読み進めることで、はじめて本という森を踏破できるのです。

今回は「装丁読み」「仮説作り」についてご紹介しました。『東大読書』では、そのほか「検証読み」「取材読み」「整理読み」「議論読み」など、より有効な本の読み方をご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

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