ただし、独学は、よいことばかりではありません。欠点もあります。学校に通うこととの比較で言えば、つぎのような問題があります。
第1に、継続できないで途中でやめてしまう危険が少なからずあります。第2に、「ある目的を達成するために、何を勉強したらよいのか、どのように勉強したらよいのか」ということが、必ずしも明確でありません。これは、「カリキュラムを作るのが難しい」と言うこともできます。
第3に、学校のよい点は、同じ目的を持っている仲間を作れることです。しかし、1人で勉強していると、クラスメイトや勉強仲間が作れません。独学の場合に仲間をどう作るかは、難しい問題です。
しかし、最もよくないのは、学校にも行かず、独学もしないこと。つまり、「何もやらない」ことです。とにかく第一歩を踏み出すべきです。一歩踏み出せば、条件が変化し、新しい世界が開けます。そして、つぎの一歩への道筋ができます。
どんな仕事でも、最も難しいのは最初の第一歩です。勉強の場合にもそれが言えます。前進の手がかりをつかむことこそ重要です。
独学をスタートさせるための3つの提案
つぎに提案する3つの事項を、いますぐ実行してみましょう。そこから勉強がスタートします。
【第1の提案】新聞を見ていて分からない言葉があったら、検索で調べる
いままで何度か耳にしたり目にしたりしたが、気になりながらも意味をきちんと調べずにいたことがあるに違いありません。あるいは、見たことのないキーワードがカタカナで記されているかもしれません。そうした場合に、インターネットで調べてみましょう。分からないことがあったらとにかく検索して調べてみるのです。大抵の場合は、すぐに分かります。1つのキーワードが、新しい世界を切り開くためのきっかけになることもあります。
毎日最低1つは、新しい言葉を調べること。これを習慣にしましょう。これは独学の第一歩です。この場合に重要なのは、疑問に思っていることを放置せず、「調べよう」と思うことです。そして、すぐに調べることです。すぐにできなければ、調べるべき言葉を、忘れないようにメモしておきましょう。
20年前であれば、調べようとしても、簡単にはできませんでした。しかし、いまでは、ウェブで調べることによって大抵のことはすぐに分かります。最近では、わざわざPC(パソコン)を立ち上げて検索ウインドウを開かずとも、音声で検索できるようになりました。グーグルホームやアマゾン・エコーなどのAIスピーカーは、話しかけるだけで質問に答えてくれます。
そこから新しい世界が開けます。世の中が変わります。そこから新しいビジネスのチャンスが生まれます。あるいは将来の人生設計が開けることでしょう。