若手にしろ、ベテランにしろ、どの職場にも「問題児」はいるだろう。どう向き合えばいいのか。「プレジデント」(2018年3月5日号)では、9つの場面について、具体的な対処法を識者に聞いた。第5回は「できる自分を過剰演出」について――。

社内評価と自己評価の食い違い

人事的な視点では、「自分を過剰演出する人」には一定のパターンがあります。まず「社内評価」の結果である地位・役職と「自己評価」が合っていません。指摘されても「いますよね、そういうタイプ」と他人事のように言います。たとえば次の4つに該当する人です。

(1)ある程度の年齢なのに管理職になっていない
(2)社外の人脈づくりに熱心すぎる
(3)SNSの友達が会社員にしては異様に多い
(4)頻繁に部署を異動する。

(2)や(3)のように、会社員なのに異業種交流会やSNS投稿に必要以上に意欲的な人は、社内評価が低いのではないでしょうか。その満たされない思いを社外にぶつけているのです。

また、講演で聞いた話を「自分の持論」のように話す人。日ごろの仕事ぶりを見ていない取引先の前で、プレゼンだけはうまい人もいます。自分は有能と思いながら実務ができず、人事評価が低い。裏を返せば、自分を客観視できていないのです。