親が「根拠のある自信」にしてあげればいい

根拠のない自信は、親が根拠のある自信にしてあげればいい。それにはやり方を教え「できる体験」をつくってあげることです。たとえば子供が漢字テストで悪い点数を取ったとき、親が見ればどこに問題があるかはすぐにわかります。「ここを直したらできるようになる」とやり方を教え、次のテストでいい点数を取れば「自分は頭がいいのかも」「やり方を変えればできるんだ」と思うでしょう。

できないことを叱っては絶対にいけません。テストで悪い点を取っているのにゲームばかりしていたら「何をやっているんだ」と叱って構いませんが、点数の悪さを叱ってはいけない。つまり結果を叱るのではなく、行動を叱るのです。

逆にまぐれでもいい点を取ってきたら褒める。「やればもっとできるはずなのに」と嫌味を言ってしまいがちですが、いい結果は褒めるのがセオリーです。

仮に小学校受験や中学受験で落ちたとしても、「自分は頭が悪い」と思わせてはダメ。「中学受験で落ちても東大に行った子はたくさんいる」と言ってあげることです。親のほうが気落ちしてはいけません。「自分は頭がいい」「頭が悪いんじゃなくてやり方が悪いんだ」と思わせることは受験に限らず、人生においても重要です。もし東大に合格できなくても、「自分は頭がいいから逆転できる」「いい会社に就職し、出世しよう」と考えられるからです。東大受験は人生のプロセスの1つであって目的ではないのです。

「賢い血が流れている」と言い続けよう

和田秀樹(わだ・ひでき)
東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、和田秀樹こころと体のクリニック院長。緑鐵受験指導ゼミナール代表。