最低でも「年収の3倍超を稼がなければならない」

自分の年間売り上げと同程度の年収を貰ってしかるべきと、誤解するビジネスパーソンも多いが、それが間違いだということは図1を見ればわかる。一般的に、まず人件費とその他からなる固定費(2700万円)、さらに変動費(900万円)もかかっている。そのため一人前のビジネスパーソンは、最低でも「年収の3倍超を稼がなければならない」のだ。

実際に会社から示された目標額は、社員の能力に応じて上乗せ額が決定され、人によっては給与の4~5倍にもなる。上乗せ分については「会社からあなたへのさらなる期待値」だと考えてもいいだろう。

こうした予算の仕組みを知り、経営者マインドを持つことでより主体的に働けるようになるだろう。


和仁達也
経営コンサルタント
1972年生まれ。一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会代表理事。著書に『年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの経営数字の教科書』などがある。
 
(構成=田之上 信)
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