話題の「仮想通貨」で、あっという間に億単位の資産をつくった人たちがいます。一方、ブームに乗ろうと安易に手を出した結果、借金を背負うことになった「負け組」の人たちも少なくありません。それぞれの違いは何だったのでしょうか。
雑誌「プレジデント」(2018年5月14日号)の特集「金持ち家族、ビンボー家族」では、「仮想通貨で泣いた人、笑った人」という企画を展開。年末年始に価格が大変動した「仮想通貨」の保持者を追跡し、“億り人”になった「勝ち組」と借金を背負った「負け組」に話を聞きました。最新号の記事の一部をお届けします――。

自己ルールを設定して、2年で「億り人」に!

金融業界で働く井原圭佑さん(仮名・40代)が仮想通貨の存在を知ったのは2年前。教育セミナーで知り合った投資家から紹介されたのがきっかけだった。

「いろいろと調べた結果、その仕組みなどに共感できると思い、エイダコイン(ADA)という仮想通貨を購入しました。これはもともとカジノに特化した仮想通貨。仮想通貨が普及したらオンライン上の取引で多く使われると思い、自分にとって無理のない、73万円を投資しました」