なぜ売買春当事者に罰則がないか? それが分かれば米山知事は辞めずに済んだ
米山は独身である。そして50歳。この年齢となれば女性と出会うきっかけを得るのも大変だろう。女性と出会うために出会い系SNSを使ったことは、そのことだけで知事を辞職するほどのことではない。もちろん出会い系SNSのイメージの悪さから、政治家として支持を失うことはあるかもしれないが、それは選挙で審判を受ければいいこと。出会い系SNSを使うかどうかは米山自身の判断で決めればいい。
問題は、お金を支払って、女性と肉体関係を結んだという点である。米山同様、週刊文春も大嫌いだけど、米山騒動を確認するために詳細に読んでしまったじゃねえか。
週刊文春の記事では、米山は、2人の女性と、お金を渡しての肉体関係があったようだ。これが買春にあたる可能性があるとして、米山は辞任した。
法律上は、女性が対価を得て、不特定多数の者と肉体関係を結ぶことを売春として、違法な行為としている。だから凡庸な弁護士コメンテーターたちは、米山の相手の女子大生は、不特定多数の男性を相手にしていたのか、米山だけを相手にしていたのか、不特定多数の男性を相手にしていたならそのことを米山は知っていたのかが問題になる、と解説しているが、そこはあまり問題ではない。
重要なポイントは、売買春の当事者は、売春防止法上は違法とされるが罰則はないということだ。女性に売春をさせる連中が刑罰を科せられて、売春の当事者である女性やお客(買春)には刑罰は科せられない。
では、なぜ売春の当事者に罰則が適用されないのか。それは男女の関係ほど複雑なものはないからだ。ここが米山騒動の本質なんだよね。米山も弁護士資格を持ちながら、この売買春の本質を理解できず、凡庸な弁護士コメンテーターと同じく、買春の違法性のところだけを恐れたようだ。
男女の恋愛のきっかけに、プレゼント、飲食さらにはお金を使うことは絶対にないのか? 当初は肉体関係だけを求めることは絶対にダメなのか? 独身の者が、複数の女性と付き合いながら、1人に決めていくというプロセスは絶対にダメなのか?
(略)
米山の行為は決して褒められるものではないだろう。しかし50の男の恋愛パターンの一つとしてあのような行為をしたというのであれば、それは徹底的に謝罪して、公人の間は二度としないことを誓ってもそれは絶対に許されないことなのだろうか。
僕は、米山がこれまでのことを反省し、公人の間は今後は二度としないということを宣言し、有権者に徹底してお詫び・謝罪すれば、辞任まではする必要はなかったと思う。もちろん後は有権者の判断だから、次の選挙で審判を受けることになるけどね。
週刊文春の記事によると、米山はB子さんの方とは、条件として「お互いに固定の恋人とすること」、つまり他に彼氏彼女を作らないこと、というものを付けたらしい。米山が彼女を求めていたことは十分うかがえる。俺も米山のことで、ここまで週刊文春を読み込むとはね(笑)