「不倫下手」の男性はなぜ、下手クソなのか
女性の中には、交際相手が妻子ある男性でもかまわないという方もいます。理由はいくつかあります。例えば、恋愛経験値を高めたい。年上の男性からいろいろ生き方・働き方を学びたい。可処分所得の高い相手ならいろいろ楽しい経験ができそうだ。自分の好きになった人に妻がいただけで、自分の感情にウソをつきたくない……。そうした動機で、不倫関係を始めるわけですが、その「結末」は女性にとって歓迎できるものとは言えません。
私が見たところ、男性が妻と離婚し、不倫した女性と再婚するケースは少なく、ほとんどの不倫カップルは一定の交際期間を経て、別れることが多いようです。その理由は以下のようなものが代表的です。
・男女のいずれかが相手に熱くなりすぎたため関係が壊れた
・もともとあった罪悪感が徐々に大きくなり、それに耐えられず別れた
・次第に会う頻度などにズレが生じてケンカが増えた
・男性の妻に不倫が発覚し、修羅場となり、女性も訴えられた
冒頭に申し上げた通り、不倫は、男女にリスクのある行為です。特に男性既婚者と女性未婚者の場合、女性側のリスクは高いと言わざるをえません。なぜなら男性の妻に不倫がバレやすいからです。
特に、前出の(B)不倫下手の男性は、不倫をはじめると急にスマホを手放さなくなったり、身なりやファッションを気にするようになったり、財布にホテルやホテル近くのコンビニエンスストアの領収書が見つかったりします。不審に思った妻が少し“内偵”をすれば、すぐに動かぬ証拠が見つかってしまうのです。妻が激怒して離婚ということになると、妻は男性だけでなく、交際していた女性も訴えることができます。
そうなると女性が気軽な気持ちで始めた不倫の代償は大きなものとなります。この代償を払うリスクは、交際する相手が(A)の男性でも(B)の男性でも同じですが、妻の怒りが頂点に達して、話がこじれて訴訟に発展しやすいのは(B)のケースです。
▼「不倫上手」より「不倫下手」の男性のほうが圧倒的に多い
先ほどの比較でもわかるように(B)の男性は恋愛相手としては難ありです。当初は親密でもでも交際期間が長くなると、人としての器の小ささがわかってきます。「俺ってすごいだろ!」といった自慢は、時間がたつと単なる「ホラ」であることもわかります。
手を替え品を替え口説いてきて、「君は美しいね」「妻と別れたら一緒になろう」などといった甘いささやきに、女性がつい「少しだけなら、いいか」「かわいそうだから」とわずかでも心を許し、さらに徐々に相手への依存度が増してしまったら大変です。
この手の男性は話し相手が少ないため「彼女」には長々と愚痴をこぼすのですが、きちんと話を聞いてあげないと怒り出します。もともと感情の浮き沈みが激しいので別れ話を切り出すと、いきなり平謝りをし、土下座をし、さらにエステや高級ホテル、海外旅行などのプレゼントで気を引こうとするので別れたくても別れられなくなるのです。
その点、(A)の男性は、自分にゆとりや他に付き合う女性の“候補”がいることもあるので、(B)のように妻子の存在も隠すこともないし妻と離婚するつもりもなく、「立場」をはっきりさせています。よって、女性はそろそろ潮時だなと感じたらさっと手を引けばいいのです。(A)の男性はフラれたことを根に持って嫌がらせをしたり、しつこく連絡をしてきたり、仕事上の立場を使って脅してきたりするといった心配はないでしょう。
ただし、残念ながら世の中には、「不倫上手」より「不倫下手」の男性のほうが圧倒的に多いのが現実です。上手だと思っていても、フタを開けてみたら下手だった、というケースも目立ちます。そうしたリスクを避けるには、不倫に手を出さないのが一番です。
相手は本当に独身なのか。交際相手を選ぶときには、くれぐれもご注意ください。