「きれいな空気を吸いたいなら東京や都市部に近寄るな」
【飯島】素晴らしいアイデアですね。お店を禁煙にするか、喫煙オッケーにするか、はたまた分煙にするかは、経営者が損得で判断すればいい。それを行政が一律に規制するというのは、まったくけしからん話です。私にしてみれば、そんなにきれいな空気を吸いたければ、東京や都市部に近寄るなといいたい(笑)。
【冨永】国のタバコ法案の行方も心配ですけど、小池百合子東京都知事が、突然禁煙の旗振り役になってしまったことにも驚きです。あの人、確か、昔は愛煙家だったはずでは……。
【飯島】おかみさんは都知事選では小池知事を支援されましたね。
【冨永】そうなの。都知事選挙中に突然あちらから「応援してくれ」って電話があったんです。知らない方だけれども、まあ女性同士だし、子どもの政策に力を入れたいということだから、私も賛成したんですよ。選挙戦中も浅草の仲見世を歩いてすごい人が集まって。うちの前のすし店に人が集まったところがテレビのニュースに映ったら、翌日「昨日はどうもありがとうございました」って丁寧な電話をくれました。私もこの人なら応援できると思ったのだけど、途中から希望だ、国政だ、となんだかおかしくなって。
【飯島】私も当初は3期くらいやってほしいと期待していたんですが、問題に感じることが多くて、この連載でも知事の行動についていろいろ批評してきました。一番の問題は、内田茂元都議を悪の権化のように言い立てて引退に追い込んだことでしょう。困ったものです。
【冨永】とっても面倒見のいいおじさんですよ。内田さん。