商品写真・説明文は「素人っぽいほうが警戒されない」

付属品はすべて1枚目に
1枚目(左)には付属品をすべて載せる。2枚目(右)には電源が入った写真を。

第一には商品写真。商品ページには複数枚の写真を掲載できるが、ユーザーが目にするタイムライン上に表示されるのは1枚目の写真のみ。その1枚をパッと見るだけで商品の魅力を伝える必要がある。とはいえ「プロ並みのクオリティは警戒されます。素人っぽくていいのがメルカリ」なので、最低限、明るくきれいな写真を心がけよう。そのために自然の光が入る部屋で撮影し、商品を引き立たせるため、白壁か白い布を背景に撮影すると見映えがいい。「新品のバッグ」と説明にあっても散らかった部屋が写り込むと商品まで汚れて見えてしまう。同様に畳の上に乱雑におくのもNG。生活感を出さないために宇田川氏が利用するのが、100円ショップで購入できる造花。商品写真の周囲に配置すると、しゃれた印象になる。また、電化製品などで付属品がある場合はすべて1枚目の写真に載せ、2枚目には電源が入った写真を載せると購入希望者に安心感を与える。

「プロっぽくなくていい」のは商品説明にも言える。心がけるべきは“ストーリー性”だ。どこを気に入って買ったのか、どこが使いやすかったのか、共感できるストーリーが購買欲をくすぐる。特に「なぜ手放すのか」という情報が重要だという。「~が気に入らなくて」と書くと、難のある商品なのかと買い手はいらぬ心配をしてしまう。「子供が生まれて生活スタイルが変わったから」等、ポジティブな理由を書いたほうがよい。

値付けにもコツがある。売りたい商品がメルカリでどのぐらいの値段で取引されているのか出品前に探り、商品の状態がいいと思えば上乗せを、悪いと思えば値下げを検討したい。

そして出品のタイミングだ。季節やイベントに合わせ、「今、必要としている」人が多いものほどよく売れ、値段も強気に設定できる。ポイントは季節やイベントの少し前に売り出すこと。例えば、入学・入社が多い4月の前月には、新生活に向けた家具・家電、フォーマルな衣類の需要が高まる。不安な人は「まずは一品、購入してみればコツがつかめます」と宇田川氏。習うより慣れろだ。

▼[月別]秒速で売れる商品はこれだ!
1月:福袋のバラ売り、バレンタイン向けギフト
2月:家具、家電、ホワイトデー向けギフト、入園・入学グッズ、春物衣類
3月:一人用の生活用品、入学祝い品、スーツ、腕時計
4月:ゴルフ用品、釣り用品、登山用品、母の日ギフト
5月:スーツ(夏用)、ネクタイ、カバン、靴、雨具
6月:夏用家電、夏物衣類、アウトドア、ダイエット用品
7月:水着、プール用品、甚平、ゴザ
8月:浴衣、サングラス
9月:デジカメなど運動会用グッズ、ゴルフ用品、秋物衣類
10月:ハロウィングッズ、七五三グッズ、ブーツ
11月:冬物衣類、冬用家電、クリスマス用品、スキー用品
12月:手帳、カレンダー、コート、厚手のアウター、防寒着

宇田川まなみ
メルカリ物販コンサルタント
『月5万円で暮らしを楽にする 超かんたんメルカリ』(翔泳社)著者。「メルカリ1DAY講座」を全国10都市で開催。のべ250名の受講者がいる。メルカリ師匠として多くのユーザーから支持されている。
(写真=iStock.com)
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