生活のあらゆる面で活躍する段ボール包装
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生活のあらゆる面で活躍する段ボール包装

「これまで請負や派遣社員を使ってきたのはやはりコストを抑えるためです。1000人強の派遣社員をこの際どうするのかという議論のなかで、今後も派遣社員として使い続けていくのであれば従来と何も変わらない。会社にとって本当に必要な人間であれば、レンゴーで働く人間は全員正社員にしようと決めたのです。ただし、本社採用の転勤があるナショナルスタッフと各地の工場で働く地域限定のローカルスタッフの2つに区分するやり方で1回やってみようとスタートしたのです」(大坪)

当然コスト増になる。派遣社員1000人は2009年4月から正式にレンゴー社員として採用されたが、正社員化に伴う人件費は年間4億~5億円アップしたという。

ところが「結果としては大成功」(大坪)を収めた。因果関係は証明できないものの製品のロス率が目に見えて低下したというのである。板紙を段ボールに加工する過程で、例えば一トンの板紙から完成する段ボールのロス率が10%とすれば900キログラムになる。ロス率を1%低下できれば10キログラムの製品が生まれる。レンゴーグループ全体では年間20数万トンの段ボールを生産しており、ロス率の改善は収益にも大きく影響する。

(小原孝博、熊谷武二=撮影)