「ぬり絵」方式のスケジュールだから、新規の予定も即断即決

ちなみに私は、自分の1週間のスケジュールもぬり絵で考えています。

手帳の見開きが1週間の「全体像」です。

この中で、まず定例ミーティングですでに埋まっている時間帯をグレーでぬりつぶします。ここには当然予定を入れられないので、「ないもの」と考えます。

反対に重要なミーティングを違う色でぬりつぶすと、それが際立ちます。結果、その直前にはできるだけ他の仕事を入れないよう、注意することができます。

よく、重要なミーティングの前に他のミーティングを入れてしまって十分に準備ができないまま臨んでしまう人がいますが、それは1週間の中の時間の濃淡を把握しておらず、適切なペース配分ができていないことが原因です。

この運用にしていると、あとから入ってきた新しい打ち合わせなどを調整する場合、調整可能な時間帯とそうでない時間帯がパッと見てわかるので、予定が立てやすくなります。

これも即断即決をするための一種のコツといえるでしょう。

「何を考えればいいのか?」と悩む時間がなくなる

人は、やることが明確な場合は、すぐに行動できます。しかし、「何をしたらいいか」がわからないときは、手が止まってしまいます。

よく、重要な難しい仕事を後回しにして、メールの返信や簡単な仕事ばかりで1日が終わってしまっている人がいますが、それはある意味「自然な」行動と言えます。

そして、これは、思考においても同じです。

動き出せないときは、「考えるべきこと」すら整理されておらず、「何を考えればいいのか?」がわかっていないのです。

こういうときこそ、2軸で考える枠を決めてしまえば、驚くほど悩む時間が少なくなります。

枠さえ作ってしまえば、あとはその枠に沿って中身を埋める「作業」をするだけです。

さらに、いままで無意味に「悩んで」いた時間を枠の中で「考える」時間に回せるので、その時間の分、より深く考えることができるようになります。