なぜ維新の地方議員と国会議員とで「ひと悶着」あったのか?
僕も今の松井一郎大阪府知事も国会議員ではないのに国政政党の代表をやっているけど、じゃあそれは何のため? 国会議員というとんでもない高待遇の職にボンクラどもを就かせるための職業紹介をしているようなもんだよ、まったく。しかも無料でね。
国会議員の給与は、例の文書通信交通滞在費を含めれば、年間3500万円ほど。それに秘書が3人付き、国会議事堂の横に立派なオフィスが与えられる(議員会館)。霞が関の高級官僚からは、先生、先生と最高のもてなしを受けて、どこに行ってもVIP待遇。民間企業と比べてはるかに高待遇の職業に、無料でせっせせっせと就かせてやってるだけ。
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いやらしい話だけど、維新の内部で国会議員と地方議員でお金を巡ってひと悶着があったんだ。日本維新の会や維新の党の源流である地域政党大阪維新の会は、大阪府議会議員、大阪市議会議員、堺市議会議員などの地方議員によって構成され国会議員が存在しないので、政党交付金は全く支給されない。その辺の国会議員よりもよほど大阪のために頑張り、一定の結果を出しているのに政党交付金は支給されないんだよ。国会議員なんて、まだクソの役にも立たない段階からいきなり政党交付金による支援の対象。しかも1人当たり数千万円だから驚きだよ。そんなペーペー議員なんてどうせ何もできないんだから、それだけ大金の税金を使う必要は全くない。
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その後国政政党の日本維新の会を結成して、初めての選挙に挑んだ時にも潤沢な軍資金はなかった。100人ほどの候補者を擁立するにも、10億円は下らない軍資金が必要になる。だからお金のない僕らは、立候補者に原則お金を用意させた。そして立候補者も政治の世界に初めて足を踏み入れたという者ばかりだったから、選挙運動を手伝ってくれる組織を持っていない。そこで、大阪府議会議員、大阪市議会議員、堺市議会議員などの大阪の地方議員が全国を飛び回って選挙運動をやったんだよね。普通車やエコノミークラスで移動して、宿泊ホテルはビジネスホテル。食事代は1食1000円の支給。
僕が日本維新の会の代表として全国各地で街頭演説する段取りは、全て大阪維新の会の地方議員メンバーがやっていた。街頭演説の数日前に現地に入って現地調査をしたり、ビラ配りだとか、告知活動とか。そして街頭演説の当日には、ロープを持っての路上整理。大阪府議会の議長や、市議会の議長、府議団・市議団の幹部のみんながロープを持って路上整理をやり、同時にビラも配っていた。そう言えば、大阪都構想の住民投票のときには、維新の国会議員がちょこちょこ大阪にやって来てたけど、ロープ持ちなんか当然やらないんだよね。俺様国会議員様がロープ持ちなんかできるか! って感じだったね。