必要は発明の母 強い思いがいい案を引き寄せる

業績の悪い会社ではありませんから、それほど大きな問題があるわけではありません。よって、細かな改善策は別として、これと言ったアイデアがすぐには浮かびませんでした。少し時間をいただき、ずっと考え続けました。そして、あるときにたまたま再読した『ビジョナリーカンパニー2』(J.C.コリンズ著、日経BP社)の冒頭の文章が目に留まったのです。

「良好(グッド)は偉大(グレート)の敵である」

この有名なフレーズを改めて読んだ瞬間、この会社の収益向上策がふっと思い浮かびました。グッドで甘んじている社風を「切磋琢磨」する社風に変えることが一番の解決策だと思ったのです。ふだんから頭の中で「売上高3倍、利益5倍にするためには?」と考え続け、煮詰めたことが、このビジネス書との再会につながったと思っています。

「必要は発明の母」ではありませんが、アイデアでもなんでもそれを求めているということが大切。切実にそれを考えていることが必要なのかもしれません。

『ビジョナリーカンパニー2』は以前にも読んでいた本でしたが、やはり、切羽詰まって必要に迫られる状況に追い込まれたことで、自分の中の何かを引き出し、求めていたものを引き寄せることができたのです。

上記はあくまでも私自身のケースです。皆さんもご自身でアイデアの浮かぶ状況、アウトプットのできる時間空間がどんなものなのか考えてみてください。

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