「散歩のついでに富士山に登った人はいない」
「なれる最高の自分」を目指すことはとても大切なことなのですが、「具体化」をしなければ、ただ単に「頑張っている」と言っているのと同じことになりかねないのです。残念なことに、こうしたタイプのビジネスパーソンは少なくありません。
私が好きな言葉に「散歩のついでに富士山に登った人はいない」というのがありますが、人はどのような目標を持つかで行き着くところが違うのです。
皆さんはどんな目標をお持ちですか。
安定した仕事をしていると、特に目標を持たなくても、毎日が無事に過ぎていきます。また、忙しいと目の前の仕事に必死に取り組むあまり、目標を忘れがちです。
毎日必死に働く=「近所を散歩」しているだけの人
忙しい毎日は「充実の証し」と言えるかもしれません。
しかし、目の前のことばかりで“いっぱい、いっぱい”になってしまっては、よくありません。せっかく達成できる人生の目標、つまり「なれる最高の自分」を忘れることにもなりかねないからです。毎日、目の前のことを一所懸命にきちんとこなすことを否定するわけではありませんが、それだけで24時間が終わっているとすれば、毎日必死に近所を「散歩」しているだけでどこへも到達できない可能性があります。
アメリカのフランクリン・ルーズベルト大統領は「足は大地に、目は星に」とおっしゃっています。せっかく、一所懸命働くなら、何か目標を。それも遠くにある「なれる最高の自分」となるための大きな目標を目指してそれに向かって進んでいくほうが、人生がより充実するのではないでしょうか。