既婚会社員は72歳まで生きれば元が取れる

【パターン3】既婚会社員(国民年金+厚生年金)*月収はボーナスを含む50万円で試算

●60歳までの支払い保険料=9万0910円(50万円×18.182%)×480カ月(12カ月×40年)=4363万6800円(全額)
●本人負担分(会社負担分と折半)=4363万6800円÷2=2181万8400円
●年間受給額=77万9300円(国民年金)+77万9300円(妻の国民年金)+131万5440円(厚生年金:50万円×5.481/1000×480カ月)=287万4040円
●元が取れる年数=2181万8400円÷287万4040円≒7.591年→約7年5カ月

元が取れる年数は約7年5カ月とさらに短縮され、72歳まで生きて受け取れば元が取れる。専業主婦の妻の年金も併せて受け取れることも大きいだろう。さらに、試算では含めていないが、厚生年金には、一定の要件を満たせば「加給年金」が上乗せされる。これは家族手当のようなもので、生年月日に応じた特別加算も加えると、約40万円が受け取れる。

ご承知だろうが上記の試算は、あくまでも現時点の数値等を用いた目安でしか過ぎない。個々の状況や今後の制度改正などによって大きく変わる可能性もあることをお含みいただきたい。

自分の年金額を確認するには、毎年誕生月に送付される「ねんきん定期便」をチェックするのが一番だ。もしくは、日本年金機構の運営する「ねんきんネット」でも定期便と同様の年金情報が24時間いつでも、PCやスマートフォンで確認できるので便利だろう。

さらに、ねんきんネットの「年金見込額試算」では、「年金を受け取りながら働き続けた場合の年金額」など、ライフプランに合わせた働き方など条件を設定して、年金額を試算したり、条件ごとの試算結果をグラフなどで比較したりすることもできる。

現時点での受取り額が希望する生活水準に達していなければ、どうすればその金額になるのかをシミュレーションしてみよう。