小池「新党」は第三極たりうるか?
小池知事も、2月3日の記者会見で都議選に関する質問に対して次のように答えている。
「数については、全体で多くの方々に、この都民ファーストといいましょうか、東京大改革、そして3つのシティ、この考え方についてご賛同いただける、そういった会派が多くなるということは、これはスピード感を持って、そして都民目線の政治、行政を進めるという意味では大変重要な点だと思っております」
2月10日の記者会見でも、同様のスタンスの発言をしている。
「今申し上げられるのは、小池都政を支えていくに必要な、過半数を確保する個人及び組織ということになろうかと思います。」
さて、小池「新党」のような動き、かつての大阪維新の会の動きと類似しているとして、これとの比較で語られることがある。
大阪維新は国政政党としては日本維新の会を設立し、離合集散を繰り返して今日に至っているが、当初は自民党でもない民主党でもない「第三極」を標榜していた。日本維新もとい大阪維新は与党の補完勢力と評されることもあるが、その話は横に置いておくとして、現状では結局のところ大阪のことを考える大阪のための政党、すなわち地域政党の域を出ていないように思う。
小池「新党」も同じような道をたどるのだろうか?現状を前提にして国政政党となった場合の小池「新党」を想像してみると、少なくとも最初から与党入りを目指すことはないだろうし、民進党と共同歩調を取るということも考え難い(昨今の蓮舫代表の小池「新党」をめぐる発言からすると、民進党の方から小池「新党」に擦り寄ろうとしていると言った方がいいような状況)。
そうなると、やはり自民党でもなく民進党でもない第三の道、つまり「第三極」を目指すということになりそうだが、果たしてどうだろうか?そもそも小池「新党」は「第三極」たりうるのだろうか?